2006年 11月 18日
静岡県伊東市の川奈ゴルフ場の近くに吉村順三最後の仕事「聚光院伊東別院」があります。 昨日、地元の建設業協会関係の見学会に参加しました。 大徳寺・聚光院伊東別院は、1997年(平成9年)秋に個人の方が 建築設計を吉村順三に依頼し創建・寄進されたものです。 京都、臨済宗大徳寺の塔頭のひとつ聚光院が本院で干利体の墓所としても知られています。 寄進者は伊東別院が禅と茶道の実践道場となるようにも意図されました。 まずは玄関より残月床のある大書院一の間に通されました。 住職のたてた美味しいお茶を頂きました、お菓子は山梨の月の雫と大徳寺なっとう。 大書院・書院・礼の間・室中・檀那の間には千住博の日本画が2002年に寄進されました。 外部の建具は、スチール製と木製を使い分け、また下部構造を鉄筋コンクリートとし、 それから切り離した軽やかな屋根(たぶん鉄骨造)、棟のトップライトも効果的でした。 内部の障子の美しさは、やはり吉村障子の片鱗をみました。 設計の際に吉村先生は、禅の言葉で「明歴歴堂々」という提案をしました。 「非常に明らかではっきりしている」意味で、内外部が良く見えて隠すことの無い 計画をするとの事でした。 本尊の置かれた須弥壇バックの壁がはめ殺しガラスで外の自然が見えたのが印象的でした。 最後にお寺の方から、「計画中に吉村先生が亡くなり、希望の部屋もなくなり、 全体的に未完の感じがします。」とお聞きしたのが残念でした。 内部は撮影禁止でしたのでパンフレットからです。 礼の間 大書院 禅道 茶室 昨年12月東京藝術大学美術館で、吉村順三建築展入口の看板
by core1808
| 2006-11-18 05:00
| 建築
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