2007年 11月 04日
先日の読売新聞で、家のリフォームで「増築」ではなく「減築」 の記事が出ていました。聞き慣れない言葉ですが最近注目されているようです。 ニッセイ基礎研究所研究員が「これからは、人口が減りながら、世帯の平均 人数も減る。“家族が縮む時代”」と分析しています。 また2003年の総務省の調査によると住宅室数の平均が、高齢者一人の世帯が4.36室、 高齢者の夫婦のみの世帯が5.47室でかなり部屋数が多いいです。 建築家林秀司さんは「使われない空間があるのは、住まいとしてあまり健全な 状態ではない。ムダな空間を減築により削ぎ落とすことで、新しい価値を作り出せる。」 と提唱し減築に注目しています。 記事で林さんは、減築のメリットとして採光や通風のほか ①2階建てを平家にすることで耐震強度がます ②階段の上り下りの苦労が軽減 ③メンテナンスにかかる手間が減る(毎日の掃除など) ④照明や冷暖房費の節約 等をあげています。 現在、戸建て住宅や集合住宅で注目されているようですが、 建物が巨大化の方向の現代に環境等の事を考えると大切な考え方と思われます。 わが家の近所のアパートが、以前は道路ぎりぎりまで建っていましたが、 半分解体し(残りを住宅として利用変更?)、 建物がなくなった部分は大きな木を植え、駐車場として利用しています。 これも減築かと思われますが、道からの空間や奥の住宅が快適になりました。
by core1808
| 2007-11-04 14:44
| 建築
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